1.まちづくり・心のバリアフリーについて

障害者福祉理解の促進活動を市民が行うことへのバックアップということで、具体的な施策を2点提案させていただきます。

まず第一に、障害者福祉理解活動を市民が実行する場の提供をお願いしたいのです。

私たちのメンバーはほとんどが昼間は仕事をしています。また、土日は平日には触れ合えない自分たちの子供との時間を作りたいと願いつつ、仕事が入ったりして思うに任せないのが現実です。自ずと活動日時は平日の夜となります。武蔵野社協の会議室を使用してきましたが、吉祥寺駅から徒歩10分強で仕事を終えてからの集まりには厳しいものがあります。コミセンの利用は希望日時の確保が難しく、また申し込みをすることも会社員では思うに任せません。社協の会議室もコミセンも通常市民の活動は平日の昼間と考えられているまたは昼間でなくては使用できない状況が出来ているように思えます。

吉祥寺駅、三鷹駅、武蔵境駅から徒歩5分以内の場所で、夜間12時まで使用できるミーティングルームと気軽に使用できる収容人数100名程度のホールが欲しいです。吉祥寺駅のロンロンの中にあれば最高です。三鷹駅なら北口のホテルと市が年間契約で一室確保するとか、武蔵境駅ならイトーヨーカドーにあると助かります。利用料は市民の活動ですから無料と考えますが、本来の目的を逸脱してしまわないようにする為に低料金でも良いかと思います。

市での提供が難しいようであるのなら、利用できる場所の斡旋及び情報提供をしていただきたいです。市民の福祉への積極的な関わりは、場の確保という具体的な物から入っていくのが実行しやすいと考えるからです。

2番目には、障害者福祉理解のための市民活動を市が積極的にバックアップするための提案です。障害者福祉理解のためのビデオ作成です。私はデンマークとカナダの福祉関連のビデオを見たことがあります。デンマークの物は自治体が行っている福祉サービスについてのさまざまな情報提供のビデオでした。カナダ政府の物は、まさに障害理解を促すビデオです。身体障害者、知的障害者への反応が誇張されて表現されたり、障害者自身が実際に遭遇した不愉快な対応やこのように接して欲しいということまでが繰り返し場面を変えて出てくるという演出でした。

当事者の方へお話を伺うということや専門家の話を聞くという方法は、福祉のまちづくりの推進で積極的に行われています。しかしこの方法は一見積極的に感じますが、実は消極的であると考えます。場を作り来てくださいというやり方は、商売で言うところの殿様商売的発想ではないでしょうか。どうしても実現させたいのであれば、こちらから出向いていくことや無関心な人たちに興味を抱かせるような方法の発想転換が必要ではないでしょうか。そのために調査を行い、高結果を得られる効率の良いものを企業に委託するのも一考だと思います。