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七生福祉園溺死事件を明らかにする会 通信
04.04.01 発行 07号
七生福祉園溺死事件を明らかにする会
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皆様こんにちは。「七生福祉園溺死事件を明らかにする会」です。
2004年3月25日(木)、10:00から東京地方裁判所626号法廷にて第4回公判が行なわれました。
ピープルファーストや当会事務局のメンバー、進さんの親御さん、事業団の職員など14名の傍聴でした。
遅れましたが、かんたんに報告させていただきます。
現在の争点は、進さんが眼球上転発作の時、どういう状況であったかということで、
原告側からは、ご家族の聞き取りをもとに準備書面が提出され、事業団側からは、準備書面と職員9名、眼球上転を訴える利用者2名の陳述書が提出されました。
原告側の内容は、進さんの眼球上転は向精神薬の副作用によるものであり、眼球上転発作になると、連日連続すること、夕方になると多かったこと、
下方や手元、足元は見えず、意識は消失していないものの、動作や応答は鈍くなること、トイレや自室から動かない場合が多かったこと、
また、入浴は10分もかからなかったことが具体的状況を交えて記述してあります。
事業団からの内容は、進さんのいた寮の職員の陳述をもとに、進さんは眼球上転時も意識清明で、
運動障害を伴うこともなく日常生活や入浴を普段どおり行なえたので予見は不可能であった。
また、単独入浴は、更生に必要な訓練、プライバシー及び自己決定権の尊重、限られた人員の効率的な活用から十分に理由のあること、
そして本件事故発生時に進さんが眼球上転をしていたことを示す資料は何一つ存在せず、明らかになっていないので、事業団側に責任はない、というものでした。
AIUとの争点は、事故発生時のことをある程度明らかにした上で、整理するということになり、次々回に見送られました。
職員の陳述には、『個別援助計画の内容については、懇談の際に同意を頂いていたが、特に佐藤さん自身の「生活日課」に対する意見や要望はなく、
入浴に関しての配慮や要望も一切なかった』ともあります。
知的障害のある人たちの入所施設で、一般的にも事故が多発する入浴時に、眼球上転発作のある進さんが単独入浴をしたら、
事故が起こることを予見できないのだとすれば、それは職員の怠慢としか言いようがないのではないでしょうか。
少なくとも1時間以上発見されなかった進さんへの対応は、本当に「訓練」、「プライバシー及び自己決定権の尊重」なのでしょうか。
全てを本人や家族の所為にするのであれば、職員の専門性、援助とは一体何なのでしょうか。
こういった事業団、職員の意識が変わらない限り、これからも七生福祉園では事故が起き続けます。
わたしたちは七生福祉園・事業団に対し、
これからも、あまりにも軽んじられている進さんの死に対する責任を追及し、進さんと同じ目に遭うようなことが二度とおこらないよう、闘っていきます。
『裁判は、次回から事業団職員、進さんのご家族の人証申請を経て、証人尋問に入ります。』
このメールマガジンでは、一人でも多くの方に事件の事を伝えていくことを目的にしております。
詳しい資料など必要な方は、当会事務局までご連絡下さい。
全国の入所施設で酷い事件が起きています。
私達は七生福祉園や入所施設に関する様々な事件の情報のご提供を必要としています。
ご協力、よろしくお願い致します。
全国で当事者運動を展開している皆さん、
地域での活動を実践している皆さん、
そして、全国の当事者と暮らしているご家族の皆さん、
命を奪う入所施設、絶対に見逃すわけにはいきません。
共に闘うこと、支援することをお願いします!!
★協力のお願い!!★
全国の知的障害者入所施設では、入浴援助についてどのようなリスクマネージメントを行なっているのか、等の資料を集めています。
また、ジストニアなどによる眼球上転発作に関する資料や、援助に関する資料などを集めています。
その他、この事件に関する何か情報などありましたら、当会事務局までご連絡下さい。
みな様のご協力をお願いします!!
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七生福祉園溺死事件を明らかにする会
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