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七生福祉園溺死事件を明らかにする会 通信
04.06.18 発行 10号
七生福祉園溺死事件を明らかにする会
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皆様こんにちは。「七生福祉園溺死事件を明らかにする会」です。
**昨日の公判について大石剛一郎弁護士の文章で報告させていただきます。**
6.17七生裁判報告
弁護士大石剛一郎
6月17日、進さんのお母さん、お兄さんに対する証人(本人)尋問が午前中に、七生福祉園の職員男女各1名に対する証人尋問が午後に、行われました。
お母さんとお兄さんは家族として、進さんの帰省時には、進さんの安全に十分に気を配っていた様子を話されました。
七生側の反対尋問は、進さんのことはむしろ七生の職員の方がよくわかっていたのであり、家族の手厚いケアは不必要なものだった、
という内容のものがほとんどでした。
七生の職員の話はおおよそ、次のとおりでした。
1 男子職員は、「進さんの障害が「中度」の知的障害に属することは知らない。
進さんのIQ値も知らない。
「中度」の知的障害の一般的な特徴も知らない。
障害の内容・特徴については、現場で本人を現実に見たことから把握すれば足りる。
進さんの場合には、「きまりを守らせる」「他の利用者との関係に注意する」ということ以外は、生活全般にわたり自分でできるので、援助はいらなかった。
自己決定を尊重していた。」
「眼球上転発作が起きても危険はなかった。
眼球上転の状態であっても、自己決定に任せていた。
眼球上転の原因はレボトミン副作用であると認識していた。
レボトミンの副作用の内容については知らない。
アーテン服薬の目的も知らない。
副作用の発生を想定することもとくになかった。
進さんのレボトミン服用が平成14年から増量された理由も知らない。
平成14年度の個別援助計画における心理担当の懸念(進さんの様子に関する)については特に顧慮しなかった。」
そして、「事故当日のことは、一人の利用者を除き、利用者からの聞き取りをしていない。」とのことでした。
要するに、「今まで事故が無かったから心配していなかった」、「いままで起きなかったから、事故は想定せきなかった」ということのようです。
進さんの知的障害に関する基礎的な知識、服用している薬に関する基礎的な知識、
入浴時や眼球上転時に当然想定される危険などに対する認識があまりに希薄で、正直に言って、これはお金をもらってやる仕事の内容ではない、と思いました。
2 当日1階で援助していた女子職員は、
「進さんの眼球上転の原因については知らない。
事故当日に進さんが入浴した時間もしらない。
女子職員だけの勤務体制のときは、単独入浴できない人はシャワーを浴びるなどする。
事故当日の2階における進さんその他利用者に関する把握状況はわからない。
当日の利用者入浴に関する記録は残っている。
事故現場で進さんの肩にあった火傷のあとは見ていない。
警察や医師に説明したのは専ら他の女子職員である。
本件については、利用者からの聞き取りをしていない。
本件の原因についてはわからない。」とのことでした。
「知らない、わからないだらけで、そんなことでいいのか」、「事故が起きた後の認識として、あまりにも無責任ではないか」、
「そもそも、何のために証人として来ているのか」というのが正直な感想です。
特に、事故当日のことについて、利用者からの聞き取りをしていないことに関しては、率直に言って、不思議でした。
自己決定の尊重を殊更に強調していることはどうなるのでしょうか。
次回は、実際に最初に浴槽で倒れていた進さんを発見した職員の証人尋問を行おうことになりました。
「何が起きたのか」を推察する目的の証人尋問です。きっちり準備したいと思います。
以上
★次回公判の日程が決まりました!!★
7月22日(木) 10:00〜 東京地裁626号法廷
佐藤進さんの溺死体の第一発見者の女性職員の証人尋問を行う予定です。
このメールマガジンでは、一人でも多くの方に事件の事を伝えていくことを目的にしております。
その他、詳しい資料など必要な方は、当会事務局までご連絡下さい。
全国の入所施設で酷い事件が起きています。
私達は七生福祉園や入所施設に関する様々な事件の情報のご提供を必要としています。
ご協力、よろしくお願い致します。
全国で当事者運動を展開している皆さん、
地域での活動を実践している皆さん、
そして、全国の当事者と暮らしているご家族の皆さん、
命を奪う入所施設、絶対に見逃すわけにはいきません。
共に闘うこと、支援することをお願いします!!
★協力のお願い!!★
全国の知的障害者入所施設では、入浴援助についてどのようなリスクマネージメン
トを行なっているのか、等の資料を集めています。
また、ジストニアなどによる眼球上転発作に関する資料や、援助に関する資料など
を集めています。
その他、この事件に関する情報などありましたら、当会事務局までご連絡下さい。
みな様のご協力をお願いします!!
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七生福祉園溺死事件を明らかにする会
〒203-0014
東京都東久留米市東本町14-7 滝ビル1F
グッドライフ内
TEL 0424-77-8384
FAX 0424-77-8394
Mail
[email protected]
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http://www.eft.gr.jp/nanaojiken-kai/
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七生福祉園溺死事件を明らかにする会 通信
04.06.14 発行 09号
七生福祉園溺死事件を明らかにする会
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皆様こんにちは。「七生福祉園溺死事件を明らかにする会」です。
**次回の公判の日程について再度お知らせします**
◎次回裁判は、事業団職員、進さんのご家族の証人尋問に入ります
◎皆様、ぜひ、法廷に足をお運び下さい。
佐藤進さんのお母さんとお兄さんの証人尋問が行われます。
また、進さんの支援を完全に怠り、最悪の結果に至らせたことを反省する意志も
なく、原告に反論する都事業団への証人尋問も行われます。
私たちは、ここで都事業団の実態と本質を明らかにしたいと考えています。
一人でも多くの人が事件の真相を知り、考えていただけたらと思います。
★次回裁判の予定★
6月17日(木)東京地方裁判所626号法廷にて第6回公判が行なわれます。
午前11:00〜12:00 原告二人(進さんのお母さん、お兄さん)
午後13:15〜15:00 事業団二人(寮の事実上の責任者である職員、当日
夜勤であった職員)
★ホームページで今までの公判記録と答弁書、準備書面などを公開しました★
七生福祉園溺死事件を明らかにする会ホームページで、第1回〜5回の公判記録
(文責・当会事務局)と事業団・AIUの答弁書、及び、原告側から出された準備書面
と、事業団・AIUで出された準備書面を公開する事になりました。
特に事業団の出された答弁書や準備書面については、進さんのご家族への誹謗中
傷とも言える本裁判とは関係のないことまで書かれていますが、ホームページで全
国のみなさんに全文を見てもらって、そういった事業団側の姿勢に対し、私達は改め
て福祉を担っている都事業団の専門性に疑問を持ち、本質を問いていくことが必要で
あると考えています。
※当然ですが、ホームページでの公開については、進さんのご家族も同意しています。
このメールマガジンでは、一人でも多くの方に事件の事を伝えていくことを目的にして
おります。その他、詳しい資料など必要な方は、当会事務局までご連絡下さい。
全国の入所施設で酷い事件が起きています。
私達は七生福祉園や入所施設に関する様々な事件の情報のご提供を必要としています。
ご協力、よろしくお願い致します。
全国で当事者運動を展開している皆さん、
地域での活動を実践している皆さん、
そして、全国の当事者と暮らしているご家族の皆さん、
命を奪う入所施設、絶対に見逃すわけにはいきません。
共に闘うこと、支援することをお願いします!!
★協力のお願い!!★
全国の知的障害者入所施設では、入浴援助についてどのようなリスクマネージメン
トを行なっているのか、等の資料を集めています。
また、ジストニアなどによる眼球上転発作に関する資料や、援助に関する資料など
を集めています。
その他、この事件に関する情報などありましたら、当会事務局までご連絡下さい。
みな様のご協力をお願いします!!
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