「E速やかに専用の入り口からご案内してください(0)」
のスペシャルアシスタンスの利用について

2000年11月9日の東京ディズニーランド・ゲストコミュニケーショングループを通じての確認

ゲストアシスタンスカードとは

 ゲストアシスタンスカードとは、東京ディズニーランドを利用する障害のあるひと・子供が、施設面でのバリアフリーでは解決できない施設利用のためのスペシャルニーズを解決し、障害のあるひともないひとも公平に施設を利用にしてもらうための対人援助サービスの総称であり、あらかじめ発行されたカードを当該施設の係員に提示することにより、当該施設においてすみやかな援助がはかられるというものである。

「E速やかに専用の入り口よりご案内してください(0)」のスペシャルアシスタンスについて

 ゲストアシスタンスカードのスペシャルアシスタンスのひとつである「E速やかに専用の入り口からご案内してください(0)」(2000年11月13日より、「速やかに」の文字が加わり、サービス内容もより明確になりました。)のスペシャルアシスタンスについては、自閉症等の障害に起因する要因で、列に並んで待つことが著しく困難なひと・子供にたいして、専用の出入り口からの速やかな入場を案内することにより、施設利用における「列に並んで待つ」という社会ルールを免除するというスペシャルアシスタンスであり、特定の障害においてこのような困難をもつひとの施設利用を著しく促進する援助である。

しかし、「列に並んで待つ」という一般社会ルールを守らないこととの区別がつきにくいアシスタンスのため、一般の利用者の疑問、アシスタンスを利用する当事者のスティグマ、施設係員の道徳的判断による制度を利用させない圧力を生みやすいため、早急な利用マニュアルの確立と制度の主旨とルールの広報が望まれるものであるが、その間の暫定ルールの確認を下記のとおりおこなうものである。

カード申請について

<1>      入場ゲートはいって左のメインストリートハウスに、アシスタンスをうける当事者(および介助者)が行き、規定のフォーマットに必要事項を記入のうえ、「E速やかに専用の入り口からご案内してください(0)」と明記のあるカードの取得をおこなう。

<2>      その際、「E速やかに専用の入り口からご案内してください(0)」については、本人(もしくは介助者)が、明確にそのアシスタンスをうける希望を伝えたうえで、求められれば、単なる障害の有無だけでなく、障害ある当事者が、障害に起因する当事者の状態により、通常の指導や努力、介助では待つことが極めて困難で、適切・快適な施設利用を著しく妨げるであろうことについて具体的に説明をせねばならない。ただし、その説明がされる限りにおいて、理由なくその取得を妨げられることはなく、障害手帳等の提示を求められることもない。

<3> また、一般的なこのカードの取得自体が、待ち時間ゼロでの入場をアシストするものではなく、あくまで、「E専用の入り口からご案内してください(0)」というアシスト項目記入のあるもののみが、アシストの提供をうけるカードであることに利用者・発行者ともに注意する必要がある。さらに、待てる時間が、ある程度可能となる自己申告がある場合においては、括弧のなかの数字が、10分程度なら、(10)20分程度なら(20)というように記入され、それ以内の待ち時間が想定されるアトラクションについては、その時間列に並ぶか、他の場所で列に並ぶと想定される時間を潰すことを依頼される場合があることに留意が必要である。

<4>     当日において窓口での長時間の応対が困難な場合、また、集団での利用等で、事前の施設側の認識が必要と思われる場合等は、カードの発行申請およびスペシャルアシスタンスの依頼は、事前の電話での申し込み(名前や必要事項の聞き取りがあります)をもってかえることも可能である。

利用について

<1>      アシスタンスの希望者は、利用を希望するアトラクションの係員にカードを提示するだけで、速やかに援助が行われるものとする。

<2>      ただし、利用者側が、状況により列で待てると判断した場合、もしくは、アトラクション側の明確な理由のもと、利用が困難である旨の了解が求められた場合はこの限りではない。

<3>       アシスタンス利用の入場に際しては、家族等の介助及び同伴者も入場できるが、その数は、常識の範囲内(数人以内)とする。

<4>       当面の間、アトラクション以外の施設利用(レストラン、トイレ等)においては、カード自体のアシストが直接におよぶ範囲ではない。

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