アンケートについて
今回、お母さん達の現状を知りたいと思って、3種類のアンケートを実施しました。「サービス評価のアンケート」「障害児保育・教育に関するアンケート」「余暇についてのアンケート」です。
「サービス評価」「障害児保育・教育」では、行政や教育機関に対して、厳しい意見もたくさんいただきましたが、全体的に感じたのは「評価する」ことに対しての抵抗感です。
障害のある子どもを引き受けていただいている、お願いしている立場として「文句を言ってはいけない」と意見を殺してしまうお母さんたちの多いこと。
お世話になっている、またはこれからなにかとお世話になる「行政」や「医療・療育・教育機関」を「評価する」なんてとんでもないという拒否的な反応に驚きと、日本の福祉の貧困さを感じたと言うと、少しおおげさすぎるでしょうか?
ガイドブックを作ろうと考えたとき、当然のように各施設の評価をしたいと思いました。初めての試みで、個人的な意見や体験だけではこれだけの量の情報を評価しきれず、アンケートの内容も充分に考慮する時間がなくて、断念したのですが残念に思っています。
このガイドブックを見てアンケートに協力してくれる人がたくさん増えたら、改訂版では挑戦できるかもしれませんね。(本当に改訂版は作れるのでしょうか?)
高齢者の介護保険のように、障害者がサービスを選択し、契約する時代はもうすぐそこまできています。私たちは、ただ口を開けて用意してもらったサービスを欲しがる雛鳥ではいけないと思います。使えるサービスを知り、必要なサービスを提案し、使用したサービスを正しく評価できる情報を持ちましょう。
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