7-3  評価表(参考資料)



 当初は、以下のような趣旨とフォームで利用者側からの福祉サービスの評価をすることを検討していました。しかし、物理的な制約もあり、今回は実現にいたりませんでした。

 生活支援の情報というのは、単なる情報提供にとどまらず、利用者側からの品質のチェックがあって最終的にその役目を果たすのだと思います。ゆくゆくは(いつになるでしょうか?)福祉サービスにおけるミシュランのレストランガイドブックをめざして!ということで、検討内容のみ今回は参考資料として巻末につけたいと思います。

趣旨

 障害のある子供の家族は、物理的には子供の介護と家事や仕事との両立、心理的には社会との軋轢で、ゆとりのない生活を送っています。

 しかも、障害児やその家族へのサービスを提供する機関については、地方自治体、社会福祉協議会やボランティアセンター、市民団体から、民間企業にいたるまで、地域差が激しく、多種多様で、必要な情報やそのサービスの質について、わかりやすい情報を得ることは難しいです。

知っている情報を本にして、みんなで分かち合いたい。

ガイドブックの出版という情報の公表が、いろいろなサービスを向上させる手段になることを願っています。

評価方法について

 提供されるサービスの品質評価は、提供されるサービスの品質を利用者の立場から評価する形になっています。

 従って、サービスを提供する施設・機関・団体自体の「組織や体制自体の品質」については、評価の対象でありません。その点については、東京都が策定した特に人権を重視する理念のもとでの組織運営の状態を中心として問う「障害児・者施設のサービス共通評価基準」に基づき、入所・通所の施設に義務つけている「第三者サービス施設評価」の結果を入手できるかぎり併記します。(この評価をうけているか、また、公開しているかどうかも重要なチェックポイントです)

 実際の評価項目は、採点が容易なように、極力具体的かつ実際的な評価項目および、学校の通知表で慣れ親しんだ5段階評価でおこなうこととし、各項目ごとの具体的採点を重み付けして、「アクセシビリティ(サービスの利用のしやすさ)」、「クオリティ(サービスの品質)」、「パーフォーマンス(サービスの効果)」の分類ごとに更に重み付け(各3:5:2 の割合)をおこなった結果を、5段階評価であらわすものとします。

 

5・・・とても優れている   (積極的に利用を推奨)

4・・・比較的優れている   (利用を推奨)

3・・・まあまあ                (利用可能)

2・・・問題がある                           (利用には注意が必要)

1・・・かなり問題がある   (利用は勧められない)

 

利用者による障害児と家族のためのサービスの評価シート(案)

 

 評価対象(          )        

分類項目

     

素点

ウエ

イト

評点

 

 

アクセシビリティ(サービスの利用のしやすさ)

 

       利用のためのわかりやすいてびき、案内、パンフレットがある。

       電話の応対は親切で、返答はわかりやすく適切である。

       窓口の応対は親切で、応答はわかりやすく適切である。

       問合せから、実際に利用可能になるまでの期間は、充分に短い。

       申し込めば、かならず利用可能である。

       対応するひとにより、電話、応対にばらつきがない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクセシビリティの評点        (個別評点の合計)/  (ウエイトの合計)

 

 

 

 

 

 

 

 

クオリティ(サービスの品質)

 

 

 

 

(人    >70%)

       サービス提供に必要な教育・経験を充分に積んだスタッフが対応している。

       スタッフの応対は、ソフトで充分に安心できるものである。

       人により、時期により、サービスの品質に、問題となる程度のばらつきがない。

       つねに利用者(依頼者含む)の人格を尊重した対応で、体罰、罵声等はない。

       つねに利用者(依頼者含む)の希望を尊重しながらサービス内容を決定する。

       定期的な利用者会等の利用者とのパイプがある。

(施設・設備>30%)    *施設がない場合は、評点なしとする。

       便利な場所にある或いは移送サービス等の配慮がある。

       必要なバリアフリー対応含め、清潔で安全、親しみやすく快適な施設である。

       サービスに必要な設備(遊具、面接室等)は、質量とも満足できる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クオリティの評点            個別評点の合計)/  (ウエイトの合計)

 

 

 

 

パーフォーマンス(サービスの効果)

 

       無料もしくは、障害手当等の範囲内で、無理な負担なく利用できる。

       利用したあとに「利用してよかった、助かった」という気持ちになる。

       サービス依頼の際に期待した(約束された)効果は達せられたと感じる。

       平均して一定水準以上のサービスが受けられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

パーフォーマンスの評点           個別評点の合計)/  (ウエイトの合計)

 

 

 

 

総合評価

{(アクセシビリティ×2) }+(クオリティ×6)+(パーフォーマンス×2)/10

 

 

 

      素点と書かれた部分に、「3」とか「5」の点数をお願いします。

評価対象の名称(例えば 梅ヶ丘病院 など)を、必ず書き入れてください。


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