企画の趣旨

この企画の目的は、障害の種類を超え、また行政区をまたがって、障害児の母親同士が手を結び、学齢期(就学前から小学校ぐらい中心)の障害児の生活支援のための制度及び福祉サービス利用のための情報をあつめ、さらに、それを調査比較し、評価した福祉サービス利用のためのガイドブックを作ることです。

これからの福祉は「措置」から「契約」と言われていますが、選択肢がなければ「契約」にはなりません。
選択するためには、福祉サービスの供給の充実とともに、「情報」が必要です。しかし、従来の情報提供は、市町村の枠組みとサービス提供側の論理が中心になった行政サイドの情報に頼らざるを得ませんでした。そうではなくて、福祉サービスを知る手段をサービスを受ける当事者が中心となって作ろうというのが今回のねらいです。

対象地域

東京都多摩「むさしの」地区を中心に(武蔵野市、三鷹市、小金井市、保谷市、杉並区等)

スケジュール

H12.9〜H13.3 情報収集と勉強会(毎週の定例会中心に)

H13.3〜H13.9       ガイドブック作成(原稿執筆・原稿入力・編集)

目次(内容予定)

就学前  障害の認知、受容 (相談、医療、療育、親の会)

就学時  就学対策、家族対策(特に祖父母)(親の人生設計の見直し)
学校   教育(普通、心障、養護、混合教育)、放課後(学童、障害児のサークル活動)、
     余暇(色々な活動の紹介)ヘルパー、ボランティア、レスパイト、介護助成関係、
生活支援    (生活に必要なサービス)等

    それぞれの項目ごとに各地域のサービスの比較表、利用者の感想、エピソード、評価表にもとづく採点という内容を予定。
   ガイドブック出版と同時にホームページへの同内容の掲載も考え、以降の更新も行いたい。

企画の意義

今回主たる対象となるのは、障害福祉のなかでももっともこれから日があたらなければならない学齢期の障害児の生
活支援のためのガイドブックです。
しかも、その生活支援のための情報整理を「当事者の主体性の回復」の理念をも
って、その母親達が中心となって、自分達のために情報を集め、その情報を評価し、公表することは、「当事者主体」「契約」「在宅福祉」の推進に大きく寄与するでしょう。
さらに、その情報集めの活動を、ガイドブック完成以降も地
域支援のネットワークづくり及びサービスを獲得するためにも役立てていきたいと思います。


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