三鷹産業プラザについてのエピソード
  (バリアフリーについてのお願いと回答)


 今回のあどぼ三鷹武蔵野プロジェクトの会場は、主たる参加者と想定している三鷹市武蔵野市居住者からのアクセスを想定して、JR三鷹駅・吉祥寺駅・武蔵境駅から至近の200人規模のところを探しています。その結果、予約可能日等の都合もあり、ほとんどの開催が、三鷹産業プラザとなりました。

 三鷹産業プラザは、公設で、第三セクターである株式会社まちづくり三鷹が運営しています。もともと福祉関係ではなく、「SOHO CITY三鷹」構想に基づくITを中心とした市街化中心地域活性化のためのビルですが、その予約対応等は、「さすが、民間運営!」という感じのよいものでした。

 ところが、実際に使用する段になって、設備等におけるバリアフリー対応にいろいろ疑問がでてきました。設備は新しいのですが、正直なところ、実際の利用者として障害をもつ人たちへの対応をあまり想定していなかったようです。まったく形式的なバリアフリーに留まっていました。そこで、「障害をもつ人ももたない人も暮らしやすいまちづくり」を掲げる立場として、かつ、利用者の立場から、利用後にご意見を申し上げました。
 
 8月6日 三鷹産業プラザへの要望書

 そのお答えは、まちづくり三鷹の権限上からは、要望自体に完全に応えられない部分はあるものの、具体的で誠意のあるものでしたので、ここにその回答を紹介させていただきたいと思います。

 8月19日 三鷹産業プラザからの回答書

 「障害をもつ人ももたない人も暮らしやすい街づくり」のためには、街づくりのための地道な努力が必要であると思います。特にハードのバリアフリーには、費用と収益の問題もでてきますし、ニーズの把握も不足しています。ですから、障害のある人が、福祉関係の特殊な施設だけでなく、もっともっと一般の施設を利用し、利用者として、具体的な提言等を行ってゆく必要があります。その際も、大事なのは、お互いの想像力とコミュニケーションです。今回のような誠実な対応をうけると、「また使いたい」という気になります。そして、もっともっと普通の施設を使えば、施設の中の人にも「仲間」ができます。

 これからも、消費者として居丈高になることはなく、しかし、必要なことはきっちり伝えていこうではありませんか。まちづくり三鷹の対応からは勇気をいただきました。完成されたバリアフリーも大事ですが、なによりも、姿勢としての「心のバリアフリー」があれば、いろいろなことが可能になると思います。まちづくり三鷹さん、ありがとうございました。またこれからも使わせてくださいね!

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