1-1 相談できる機関
| 1-1-1 国の施設 1-1-2 都の施設 1-1-3 大学付属の相談機関 1-1-4 学校でのいじめや人権侵害について相談する機関 1-1-5 行政に疑問を感じたら 1-1-6東京学芸大学特殊教育研究施設の「発達障害相談事業」の特色 |
発達に遅れがあるかもしれないと感じたとき、母親は最初に誰に相談するでしょうか?
障害という言葉が恐ろしく響く、「障害手帳」をもらってしまったら、子供が小学校へ入るときにマイナスになってしまうのではないかと心配して、どこにも相談にいけないおかあさんはまだまだ多いような気がします。子どもの遅れを指摘されること、診断されることは誰にとっても悲しい、苦しいことです。障害を受けとめるときに、関わってくる医療や、行政や、保険所や、対応する人達とのやりとりがうまくいかないとき、電話で相談できる施設をいくつか掲載しました。相談できる場所は他にもたくさんあります。「医療」・「療育」の項目でも紹介していますので、参考にしてください。
ひとりで悩んでいるだけでなく、誰かと話をすることは大切なことです。同じ障害の子どもの親同士で話をすることや、専門家に相談することで得られることもたくさんあります。自分の不安を口に出し、似たような体験を聞いているうちに、自然に我が子を受け入れることができるようになるのです。障害児を持つ母親同志は悩みを打ち明けあえるだけでなく、子供同士を遊ばせたり、預けあったり、お互い協力者になれるはずです。
これからは母親が気軽に悩みを話せる場所として、必要なサービスや活動について情報を得られる場所として「生活支援センター」の機能の充実を進めてほしいと思います。
国立特殊教育総合研究所分室
TEL 0422-54-8993
(内容)特に自閉性障害に関する相談
*「教育」の項目に詳しい記載があります。
東京都心身障害者福祉センター(新宿区)
TEL 03-3203-6141
東京都心身障害者福祉センター多摩支所(国立市)
TEL
0425-73-3311
(内容) 各種相談(施設入所・舗装具・更生医療)重度心身障害手当 身体障害手帳
*直接電話、あるいは福祉事務所を通して相談する日時を予約する。
*手紙の場合、具体的な内容を書いて郵送してください。
東京都障害者福祉会館(港区)
TEL 03-3455-6321
(内容) 障害別に同じ障害を持つ相談員が、相談を受けます。種別は肢体不自由・視覚聴覚言語・吃音・喉頭摘出・知的発達障害・てんかん・精神障害・自閉症・肝臓障害
* 弁護士による法律相談も行っています。(予約制・無料)
東京いきいきらいふ推進センター(新宿区) よろず相談 TEL 03-3269-4165
専門相談(予約制)TEL 03-3269-4177
全国療育相談センター(新宿区) TEL
03-3203-1211
URL:http://www.shougaiji-zaidan.or.jp/activity/ryouiku.html
(内容) 医療相談(小児科・小児神経科・神経内科・児童精神科)、心理相談、聴力言語相談,教育相談、家族福祉相談を行っています。
*歯科治療 地域の歯科で治療を受けることが困難な方を対象にしています。
*治療相談 言語治療・心理治療・認知訓練を行っています。
心身障害児総合医療療育センター(板橋区) TEL 03-3974-2146
(内容)医療相談(小児科・小児神経科・神経内科・児童精神科の医師の専門相談・心理相談・聴力・言語相談、教育相談、家族福祉相談を行っている。
*歯科治療 地域の歯科で治療を受けることが困難な方を対象。
*治療訓練 「言語治療」「心理治療」「認知訓練」を行っています。
東京都教育庁義務教育心身障害者教育就学相談室 TEL 03-5454-3651
(内容)心身に障害のある子供の就学相談
東京都児童会館こども相談室(渋谷区) TEL 03-3409-6361
(内容)こどもの悩み相談室。
筑波大学心理・心身障害教育相談室大塚地区相談グループ(文京区) TEL 03-3942-0439
明治学院大学社会学部付属研究所相談・研究部門(港区) TEL 03-5421-5204
お茶の水女子大 発達臨床心理相談(文京区) TEL 03-5978-2048
東洋英和こころの相談室(港区) TEL 03-3583-7463
1-1-4 学校でのいじめや、人権侵害について相談するところ
法務局「子どもの人権110番」 TEL 03-3214-0424
東京都弁護士会「子ども人権110番」 TEL 03-3503-0110
東京都弁護士会「子ども人権救済センター」 TEL 03-3581-2205
東京都第二弁護士会「子どもの悩み事相談」 TEL 03-3581-1885
子どもの権利擁護委員会 TEL 0120-874-374
(内容)いじめや虐待、体罰など、子どもの権利侵害に関する相談。
区政苦情110番 TEL 03-3213-1100
総務庁東京総合行政相談所 TEL 03-3987-0229
(内容)国政や行政機関などに関する苦情や要望
東京学芸大学 特殊教育研究施設 発達障害相談分野 橋本創一
本事業は、(1)電話による相談と(2)面接相談の2つの分野を行い、加えて、附属養護学校と連携して就学・進学・転学相談に対応するために(3)養護学校授業への体験学習を含む個別・グループ面接相談を実施している。ねらいは、@発達障害に関する様々な相談業務を通して、障害児教育・療育・福祉分野における研究・臨床ニーズを知る。A特殊教育研究施設における研究成果や持ち得る情報の公開の場として活用していく。B公的機関として、発達障害児者に関わる様々な人や地域住民へのサポ−ト的役割の一端を担う、の研究と地域市民へのサービスを一体化し、本施設における障害児者を対象とする先端研究の活用・公開などを目的とする。
すべての相談は、電話(fax)による相談を主たる活動とし、相談ニーズに応じて面接・臨床相談を行っている。電話相談の受付は、4−7月、9月−3月の公立学校の休業期間を除く、毎週月曜日と木曜日の10:00−12:00と14:00−16:00。FAXによる相談は随時。
相談の対象・内容は、@育児や教育相談<障害児をもつ保護者相談>は、発達障害児・者の保護者の育児や家庭での対応について、相談を受ける。A特殊教育に関する相談<従事者相談>は、教師や保母、福祉機関の指導員などによる指導上の問題に関する相談を受ける。または、従事者になろうとする人の相談を受ける。B情報ガイドは、発達障害児・者の保護者や担任,保母,その他の従事者への、保育や教育,療育,福祉に関する地域システムや具体的な情報相談、療育・教育機関に関する情報をガイドする。
相談件数は年間300件ほどで、相談者の内訳をみると最も多いのが7割の障害のある(疑われる)対象児者の母親、次に教員2割程度であり、その他は順に保育士、親類、父親、施設職員などである。相談者の居住地域は、本施設のある多摩地域が6割程度と多く、次に東京以外の道府県であり、23区地域は少ない傾向にある。これは、障害に関する相談施設の設置数・地域性に関係するものと推測される。最近の傾向として、インターネットによって本施設の相談業務について知って相談されるケースが増加している。相談主訴で多いのが、「発達やことばの遅れ」「療育・指導」「指導希望」「就学・進路相談」などである。相談対象児者の障害(疑われるものも含む)は、知的障害、聴覚障害、言語発達遅滞が各2割程度で、次いでダウン症、自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害などである。対象児者の年齢は、圧倒的に幼児が多い。
保護者による相談内容を整理すると、3つの類型に分類される。一つは、保育園・幼稚園や乳幼児健康診断などで遅れや障害を指摘されたり、保護者自身が疑いを抱いて、専門機関に相談におもむく前段階に、情報や意見を求めるものである。二つめは、障害について診断・精査されて、地域の機関において療育方針などが呈示されているが、より専門的な指導や療育体制などを模索して情報や意見を求めるものである。これには、就学・進路相談なども含まれる。三つめは、療育機関や教育機関(障害児教育・療育機関や通常保育・教育機関などすべてを含む)に所属しているが、保護者と子ども(相談対象児)の指導者の意見や見解などが異なり、それに対して専門的な助言を求めるものである。この相談は、教員や保育士などの指導者からの相談内容の一つのタイプでもある。
電話により相談を聴取する際の課題として、相談対象児者の実態が正確に把握できないことが多い。そのため、どうしても面接相談の実施を行うケースが多い。しかし、聞き取りの手順や対象児者の実態を把握するための簡易なチェックリストなどを作成し、活用することも検討中である。相談される方の中には、既にご自身の考えや方針が固まっていて、それを後押ししてもらいたいという意識の方も多く、その場合、本施設の電話窓口係の者は様々な情報提供と複数の見解などを呈示していくため、長時間に及ぶ相談が行われている。電話や電子mailによる匿名性や気軽さ、時間・空間的利便さなどの利点は認めつつ、相談者のニーズに適切に応えていく方法を今後も検討・研究していきたいと考えている。
相談窓口:TEL/FAX 042−329−7686 電話による発達障害相談
URL http://www.U-gakugei.ac.jp/~rieechom/RIEEC/ja/soudand.html

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