5-2 社会福祉協議会
5-2-1 地域の社会福祉協議会 5-2-1 武蔵野市地域社協の取り組み |
「社会福祉協議会」ってなに?と思われるかもしれませんが、地域福祉事業の推進やボランティア活動を手助けするところです。ボランティアセンターは、社会福祉協議会の一部になっている地域が多いようです。障害者にはとっても関係が深いところなので、行って話を聞いてみることをお薦めします。「どういうサービスが受けられますか?参加できる行事を教えて下さい。」とか「活動を始めたいけど、なにが必要ですか?」など。
使える地域資源として「社会福祉協議会」を覚えておいてください。実際の活動内容は地域差が激しく、サービスが提供される対象も偏っています。自分の地域のサービスが他の地域に負けないように、応援していきましょう。
杉並区社会福祉協議会 杉並区阿佐ヶ谷南1−16−7 社会福祉会館3階
TEL 03-5306-1010 FAX 03-5306-6689
◇障害者福祉関係事業
・手話通訳者派遣事業 /・車椅子貸出事業 /・体験用車椅子・疑似体験装具貸出事業
◇地域住民の支えあい活動(地域福祉活動について)
杉並社協では、地域の方々が住みなれた地域で助け合い、支え合い安心して暮らせるように、よろず相談所やサロン活動(地域の交流の場)を地域の方々と協力しながら区内全体に進めています。この事業名を「きずなプラン」とし、平成4年から取り組んでいます。
障害者を含めた子どもたちへの取り組みとして「子育て相談会」を実施しており、民生委員・地域のボランティアが主体で運営しています。この相談会はお母さん同士のおしゃべり(情報交換)を中心に、民生委員や地域のボランティアが子育てに対してアドバイスをおこなう形をとっています。また保健婦や心理相談員(臨床心理士)の協力を得て、専門的な相談にも対応しています。相談の内容はちょっとした悩みが多く、子育て経験がある地域の方々のアドバイスやお母さん同士のおしゃべりで安心して帰られることがほとんどです。こうした地域での見守り・支え合い活動を進めることで、困ったときにお互いに助け合える地域づくりを目指しています。
今後、杉並社協では地域福祉活動地域福祉活動の推進に力を入れ、サロン(地域交流の場)の開設を進めていきます。サロン活動を通して、地域住民が自分たちの住む地域の福祉ニーズに取り組む活動に対して支援を行っていきます。
練馬区社会福祉協議会 練馬区豊玉北6−12−1 区役所北東会館4階
TEL 03-3992-5600 FAX 03-0994-1224
URL http://member.nifty.ne.jp/neri-shakyo/
◇障害者福祉関係事業
・車イス利用者レクレーション /・チェアキャブ運行事業 /・福祉機器展
・紙おむつ支給事業 /・講演会
三鷹市社会福祉協議会
三鷹市野崎1−1−1 福祉会館内
◇障害者福祉関係事業
・技能習得奨励金支給 /・慰安激励会 /・録音テープの貸出/ ・車椅子の貸出事業
・点字講習会 /・拡大写本講習会 /・精神保健講習会/ ・カウンセリング講習会
・朗読講習会
小金井市社会福祉協議会 小金井市中町4−15−14 福祉会館内
TEL 042-386-0294 FAX 042-386-1294
E-MAIL [email protected]
◇障害者福祉関係事業
・ガイドボランティア活動/ ・障害者のつどい「太陽のひろば」実行委員会
・障害者会食会 /・障害者観劇会 /・在宅心身障害者成人祝品支給
武蔵野市民社会福祉協議会 武蔵野市吉祥寺本町4−10−10 大東京信用組合ビル3階
TEL 0422-23-0701 FAX 0422-23-1170
URL http://www.parkcity.ne.jp/~vcmusasi/
◇障害者福祉関係事業
・小規模作業所運営費補助 /・重度障害者タクシーレクレーション
・結婚相談事業/ ・重度障害者(児)理容・美容サービス
武蔵野市民社会福祉協議会では、市内13の地域に分け、地域福祉活動推進協議会(地域社協)を設立し、地域実情に応じた地域福祉の推進を進めています。
その中で自主的に障害児に対する取り組みを行っている地域社協の活動を紹介します。
●地域における障害児への取り組み
「ウィズ」・・・吉祥寺南町地域福祉活動推進協議会(南町福祉の会)がボランティアで行っている障害児の放課後活動(小地域での支えあい活動のひとつ)
●こうして始まりました
「南町福祉の会」の活動の一つとして、平成9年10月より“障害をもつ人にとっても住みやすい街に!”という懇談会が始まりました。
年3回、会を続けていますが、丁度1年半たった頃、1年生に入学したばかりの知的障害児をもつお母さんが「地域の保育園では健常児と仲良く遊び、幸せに過ごしたけれど、卒園して遠くの学校に行かなくてはならなくなったら、もうこの子の地域で暮らす一生分が終わってしまった」と嘆かれました。それを聞いた視覚障害者のAさんがその場で、「私の家の離れを使ってください」とおっしゃいました。場所を提供してくださる方がいるのにやらない手はないと、その場で地域のボランティアで障害児の放課後活動をすることに決めました。それから半年後の平成11年9月に「ウィズ」と名づけられたこの会が始まりました。
◆目的・・・・障害児が地域(家庭でも学校でもない)で地域の人たちと暮らす。
親の自由な時間を作る。
◆活動・・・・定期的活動 毎週火曜日 14:00〜17:00
活動場所は、拠点であるAさんの家、コミュニティセンター、井の頭公園を中心にし、その他いろいろな体験をする。
不定期活動 学校の父母会、病院など親の用事がある時お預かりする。
学校の長期休暇のときは週1回のペース(定期と合わせて週2回)。
◆構成メンバー・・・・障害児 2名、ボランティア 13名(定期的には6名)、その他時々遊びに来てくれる健常児
◆費用・・・・南町福祉の会−負担冷暖房費 1,000円/月
親の負担−おやつ代 200円/回、交通費
◆活動から・・・
よかったと思うこと・・
子どもたちにとって何より楽しみな場になった。/自分を大切に思ってくれている人たちとコミュニケーションを図ることができ、多くの体験をし、子どもの成長に一役買うことができたように思う。/会話ができるようになったり、思っていることを表現できるようになってきた。/地域の多くの人たちと触れ合うようになった。/参加している障害児の家族が入院して大変だったとき、20人でローテーションを組んで支えることができた。
今後のこと・・
この子どもたちをずっと地域で見守り、成長するにしたがって起きてくる問題は地域の人たちも一緒になって考えたい。/都合が悪くなって来られなくなったボランティアも何かの形でこの子たちとずっとつながりを持っていて欲しい。/ボランティアでやっていることなので、希望の子どもが増えてきた時に応えられるか、今までのやり方でやっていくことができるかということ等はそのときの状況で決める。
◇市民社協では、「身近な地域での支えあい・助け合い活動を通じた、優しさあふれるまちづくり」を地域福祉活動推進協議会(地域社協)の活動を通して、実現させていきたいと考えています。市民社協が事業主体として活動を展開していくのではなく、市民主体のまちづくりのために、地域社協活動をはじめとする市民の活動に対しての支援を行っていきます。
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