Enough
For Today?
心のバリアフリー市民会議
第八回 心のバリアフリー市民会議 実施報告 |
実施日時 2002年5月18日(土曜日) 場所 武蔵野障害者総合センター 地下集会場 主催 心のバリアフリー市民会議 後援 三鷹市、武蔵野市、杉並区、武蔵野市民社会福祉協議会、 三鷹市社会福祉協議会、武蔵野市福祉公社 協力 三鷹福祉懇談会、武蔵野障害市民ネットワーク、 障害者の住みよい杉並を作る会、斎美養護おやじの会 あふネット、うめだあけぼのおやじの会 プログラム *第1部講演 *第2部討論 |
<市民会議感想> 「今日の会議は、東京都の障害福祉部長 高橋義人さんにお越し頂いて、障害者福祉 に関わる人たちにとって最大の関心事である『支援費制度』について話を伺う」もの だと思って私は当日会場に向かいました。会場は、セッティングしたイスは100前 後。時間を迎えるにつれ着々と座席は埋まっていき、講演が始まってからも続々と来 場者があり、係の者があわてて座席数を増やす始末。市民会議の世話人にとってはう れしい誤算でした。 会議の中身の方は、第1部が高橋さんの講演、第2部が休憩時間中に提出された来場 者からの質疑に高橋さんが応えるスタイルで行われました。講演そのものは、私が期 待していた「支援費制度」の説明というより、そこに至る経緯、とくに東京都の福祉 改革の流れについての説明に時間が割かれたもので、高橋さんが入所施設で働いてい た頃の経験と絡めた話もありそれはそれで興味深いものでした。話し方も、現場経験 に基づいた行政執行者の自信からか、都の福祉改革を肯定的に感じさせる力強さがあ りました。とくに、市民の福祉の推進のやり方として、旧来の行政への陳情・要求す るスタイルを「二級市民のやり方」と手厳しく表して、これからの市民には行政とと もに提案・実行するスタイルを求めたいと言い切る姿には過度の自信さえ感じまし た。逆に言うなら、行政の自己批判を感じさせない巧みな講演とでも言えるでしょう か。確かに話の中には行政の問題点を指摘する話もありましたが、なぜここに至っ て、福祉のドラスティックな(急激で鮮やかな)改革をしなければならなくなったの かという説明は不十分だと感じました。また、本題であるはずの「支援費制度」の話 では未定の部分が多く、質疑に答えずらそうな面もみえました。 ともあれ、「『利用者本位』という、あたりまえの社会を共につくっていこう」とい う姿勢が行政側の第一人者から強調されたからには、市民の側が腰砕けではそれこそ 「二級市民」扱いです。行政には私たちの意を汲んで動きやすいような条件を作ること を働きかけながら、「利用者本位」というあたりまえの社会を現場で生み出していくこ と・・・。道は険しくても一歩一歩踏みしめていけばなんとかなる(?)と思わせる 会議でした。 (いとうたかし) |
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講演撮影 |
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討論撮影 |